2013HSR6時間耐久レース 外村レポ
12/1、HSR九州ロードレース第3戦、6時間耐久ロードレースに参戦してきました。
レース前のコンディションはというと、最近、天気が悪かったり忙しかったりと練習不足の為に体重が7Kg増量するわ、すぐ脚にくるわ、心拍すぐ上がって息切れするわと絶不調だった上、6時間なんて今までに走ったことがないという不安の中でのスタートでした。
今回、カテゴリーは一人で6時間、同じところをグルグルと延々走り続けるソロクラスとリレー形式のチームクラスが混走します。
もちろん?ソロで勝ちを狙う選手、とりわけ私などはノンストップで6時間走るため補給無しでは完走すら危うくなります。
しかし、当チーム監督の申し入れを受け運営側に配慮頂きたく補給路を用意、走りながらのボトル、補給食の受け渡しが可能で非常に助かりました。
さてさて、そんなこんなで寒空の中スタート。
GINRINからは山内監督、前田、菅原、サコマ、小倉、外村の全員がソロクラスで出走しました。
そして補給、メカニックサポートにGINRIN嘉悦店長、木村が入り万全の必勝体制で臨みます。
参加人数は少ないながらも、出走する選手を見渡すと…
来年からJPTに昇格するVC福岡の江川選手、全日本強化指定選手の河津選手、エスポワールアジアの田選手、西村選手、パープルモンキー大堀選手も実業団E1選手(汗)
また、チームクラスにも強い高校生や競輪選手を目指す元インターハイ入賞選手などなど…
濃いぃぃメンバーΣ(゚д゚lll)
とうぜん初手からハイペースでレースが進みます。
いつもの30kmのレースと変わらないくらい。
そんなんで6時間持つかいって!思いながらも集団はソロ、チーム関係なくまとまってペースが上がっていくので、切れたら終了と思い必死に食らいついていきます。15分程経過して、少しペースが落ち着いたかと思った所でエスポワール西村選手が逃げはじめます。
先は長いので泳がそうと集団前方でコントロールしていたらVC江川選手が追走する素振り。
先は長いとはいえこの二人で行かれると決まってしまうので小倉がチェック、それに貼り付き私も上がります。
するとっ…
ヘアピンコーナー途中で小倉がグリップを失い私のすぐ前で転倒、これを回避できず突っ込み私も落車してしまいました。
幸いダメージが少なくリスタートしますが集団は遥か半周先、約1kmのビハインド。
小倉はすぐにリスタートできなさそう、まだ序盤ではありますが集団復帰が叶わずラップされるようならレースは終わってしまうので、腹をくくって単独で追走します。
3周くらいでしょうか?1人で必死にモガき視界になんとか集団を捉えるもナカナカ差が詰まらない。
諦めそうになった時、小倉が復帰して引き上げる為にアシスト、何とか集団復帰を果たしました。
しかし、追走に5周くらい、約10kmを要したので既に脚が攣っている状態でした。残りあと5時間…
脚を休ませながら耐えるしかない。
と思いきや、元気な選手達が動きまくって集団は激しくペースが変化、これは堪えました。
2時間経過くらいでしょうか?
コーナー立ち上がりでGINRIN3人が集団からスルッと抜け出してしまいます。中切れかな?
少し差がついたのでそのまま暫くペースキープしながらGINRINトレインで逃げます。
数十分後、集団に吸収されましたが、かなり人数が絞られてました。この時点で残っている有力選手はなんとVC江川選手だけ、それにソロは外村とサコマの3人に絞られました。
ここから残り4時間はこの3人だけの戦いかと思いきや、周りにはチームクラスの集団や周回遅れの集団、ペースも落ち着かず常に上げ下げ。
集団を無視しようともしましたが、気を抜くとチームクラスのペースアップを利用し江川選手が私の引き離しを計る、私も同じく機会を伺うのでお互いハイペースな集団の中、脚を削りなが耐えていきます。
前日まで持病で倒れていたサコマはさすがに切れ、江川選手と外村の二人、ひたすら耐えます。
補給の心配が要らなかったのは助かりました。
しかし集団復帰以降、脚は攣りっぱなしです。
何度か補給路へ入って補給をノンストップで集団復帰するも結構脚を使います。
後半1時間はエネルギー切れギリギリになるも補給路に入る余裕もありません。
そこで周回遅になったサコマが自身が3位に位置しているにもかかわらず、補給を取りにいき私に渡してくれました。
これがなかったら最後まで持たなかったことでしょう。
何度もやめたいと思いましたが、メインストレートでの応援、周回遅れでラップしていく時のチームメイトの応援も力になりました。
そして、時に目の前、時に背後で勝ちを狙っている江川選手の存在。
恐らく、お互いどちらかが降りていたらペースを落としたのではないでしょうか?
意地の張り合いです。二人とも最後一周までチームクラスの選手達と渡り合っていました。
残り時間が少なくなってくると、お互い勝負を意識します。
チームクラスを利用し引き離しにかかる江川選手、もちろん渾身のフルチェックです。
私も登りやコーナー立ち上がりで揺さぶりますが、張り付かれています。
いよいよジャンが鳴り最終周回、
何度かアタックするも江川選手はツキイチ、スプリント狙いです。
既に逃げ脚が残っていないので私もそのつもりでした。
ラスト200mまだ、ツキイチ。
ラスト150mアウタートップに入れて少しペースをあげてみます。
ん?江川選手、反応せず?
もらった!と思いました。
攣ってる筋肉を引き裂くように残り100mを踏み切りタレずにゴール。
勝ちました。
初勝利です、嬉しいというより今まで勝てずに苦しんだのでホッとしたというのが正直なところでした。
ゴール後、江川選手と健闘をたたえ合います。
本当にキツかった、お互いがいなければ走り切ることもできなかったかもしれません。
コースを降りると先に降りたチームメイトやスタッフが迎えてくれ、自分のように喜んでくれています。
今回の勝利は、とても私1人の実力によるものでなく、みんなのアシストやサポート、そしていつも一緒に練習してくれる皆さんのおかげ、チームの勝利でした。
そして、毎回負けては叱咤激励をし、練習やレースに送り出してくれる家族に感謝です。
これこらも頑張りますので、応援よろしくお願い申し上げます。