2014 HSR九州サイクルロードレース第2戦 山内レポ

Hola!!!!
HSR第二戦に出てきました。
画像と動画はそのうちフェイスブックで上げます。
まずはテキストベースで。

まだ、コンディションは戻り切っていないので、チャレンジ参戦。
とはいえ、チームの台所事情からして、ええ加減エリートに戻らんとマズイのも、まぎれもない事実。
そろそろチャレンジでしっかり結果を出して、エリートに戻るきっかけを探すことにしよう、と心に決めていました。
 
■レース前・・・情報収集
午前中に個人TTが行われていました。
今日は、きらら浜とレーススケジュールががぶっているため、参加者は少ないはず。
いつものチャレンジより、層は薄いのではないかな?
・・・・と、リザルトを見てみると。
チャレンジで、3分20秒を切っているツワモノが四人もいる・・・(汗)
3分20秒というと、距離は違いますが、諫早TTで表彰台に立ったチームメンバーより速い、ということになります。
個人TTに出たことは有りませんが、普通に走ったら7~8秒くらい引き離されてもおかしくありません。
こりゃあ、簡単にはいかねえぞう・・・
 
■戦略
普通の闘い方なら「強い選手に張り付いて、隙を見て差す」という考えになるでしょう。
しかし、強い選手は、一気にペースを上げて振るいをかけ、様子を見て引き離す、という戦い方ができます。
「とにかく食らいつくんだ、後ろは有利なんだ」という考え方もありますが、それは力がわずかに劣る程度の時。
そもそも地脚が違うんだから、相手のペースで戦ったらじり貧です。
上げては落とされ、へばったところにとどめを刺されておしまいになるのが目に見えています。
下手に集団スプリントになれば、集団で脚をため、この一瞬を狙う輩も相手にしないといけません。
そんなんいやじゃ!!!
 
私が狙った戦いは・・・
上げ下げをする暇を与えず、自分の走りやすい最速ペースに持ち込む。
そのうえで、スプリンターは全部斬り捨てる。
強い相手は協調させず、互いに敵対させる。
出来れば一部だけ仲間に引き込んでしまいたい。
要するに小集団の逃げを作り、自分はその中に入る。
強豪の一部は集団に残し、一部は逃げに取り込む。
 
結構リスクは高いですが、レースを作り上げるプランとしては間違ってはいない、と思いました。
あとはどうやって逃げを作りだすか、です。
 
■レース序盤
第一コーナーを上がって、そこまでペースが上がっていなかったので、切り返しのヘアピンでごあいさつ程度のアタックを仕掛けます。
これで前に出ようとする選手と、集団で様子見をする選手を測っておこう、という意図です。
ちょうどコーナーには抑え目に皆が入っていきましたので、軽く踏むだけでリードを作ることができました。
350ワット程度で、前に出ます。
後ろから追いつくには、400ワット以上で追撃しないと追いつかないでしょう。
 
◇1周目
TTのリザルトでチェックしていたおくつよさん@ファストリアが予想通り着いてきました。
「いきなり強烈すぎますよー」
と追撃してきたわりには、さわやかなごあいさつ。
強いぞ、この人。
「さあガンガン行きますよー。全部逃げ倒します」
と返事を返すと
「マジですか!」
と苦笑い気味の声。
1周ローテーションして、あきれたのか下がっていかれました。
 
◇2周目
小集団の形成を待ちます。
後続には脚を使わせつつ、ブリッジを待ちます。
これはこれで結構しんどい作業です。
半端な逃げでは泳がされて終わるので、本気を示さないといけません。
しかし、出し切ってはすぐに終わるので、ペースコントロールが肝です。
追いつかれず、しかしのこり9周も逃げ続ける。
要するに全部!(汗)
楽ではない道のりに少し迷いが浮かびかけていたときにチームメンバーの41ちゃんがブリッジをかけてきました。
前を積極的に引いてくれます。
「後ろのチームメンバーは、意図を理解したから、少しでも逃げろ!!!」
そういうメッセージを受け取りました。
まだコンディションが上がっていない41ちゃんにとっては、片道切符のアシストです。
あきらかにオーバーペースにも関わらず敢えてアシストに上がってきた41ちゃんのメッセージで決心が固まりました。
了解、君のメッセージを胸に私は逃げよう。
全部逃げ倒す。
 
◇3周目
赤ゼッケン(敢闘賞)があるならば、満場一致で授与される、そういう走りを体現してみせる。
その本気が伝播したのか、ついにブリッジメンバーがやってきます。
おくつよさん@ファストリア
NkMRさん@パラボラ
二人とも強い。
そして、この逃げにパラボラが乗ったのが決定的でした。
GINRINだけでなく、パラボラも集団コントロールに入るのが決まるからです。
TTで走れば相当に速い選手でも、パラボラとGINRINを引き連れて前に出るのは相当なプレッシャーのはず。
後は、逃げ集団をつぶさず、共通認識を持って走り続けるだけ。
 
◇4-8周
共通認識っていうか、その前に。
・・・って、この二人めっちゃ強いんでないかい(汗)
なんでチャレンジなんだよ(ToT)
もうシャレにならんす。
二人に引きずられ、10%も引けません。
幸いだったのは、かなり早い段階からの逃げだったため、枚数を温存しておきたいのか、ちぎりあうような展開にはなりませんでした。
さほど働けませんでしたが、逃げを作りだした張本人だったためか、ある意味、尊重されていたようでした。
紳士の競技だよね、自転車って。
 
大半引いてもらいながら、とにかく逃げのペースを落とさず、しかしちぎれないように集中します。
ただ、ときどき脳に酸素が回り切っていないのか、車間が近づきすぎることがありました。
ハスらなくて良かった・・・・(汗)
 
◇9周目
少し脚が攣りかけたところでラップするメンバーSGWRさんの激が飛びました。
酸欠と風で・・・
「いごぐわー」
・・・なんて言ってるか全然分かんねー(笑)
まあ、いけいけーってんだろうな、と思い返したところで、少し冷静になれました。
ありがとうございました。
さあて、あと少しだ。
 
◇10周目
最終ラップ突入。
集団とのラップ差は30秒、と応援してくれているメンバーから声が飛びました。
3分20秒で追われたとしても、3分50秒で逃げ切れれば、表彰台は確定。
ほとんど働けていなかった中、エスケープグループの
おくつよさん@ファストリアとnkmrさん@パラボラに
「ありがとうみなさん、ポディウム確定です」
と礼を伝えると
二人ともうれしそうに
「ですねー」
と答えてくれました。
あとは三人の中での順位を決めるだけです。
NKMRさんが仕掛けたところで、おくつよさんが反応。
私はもう脚が残っていません。
踏んで上げると、脚が攣って一気にペースが落ちそうです。
心もおれかけたところで、メンバーのムーさんから
「ペースを崩さない、キープキープ」
とのアドバイスが飛びます。
そうだ、まだ終わってない。
油断すると駄々下がりになりそうな出力を体幹から振り絞って逃げ続けます。
最終コーナーを回っても・・・後続は来ない。
バックストレートで応援してくれるメンバーの歓声が、にぎやかに出迎えてくれます。
よし3分20秒のツワモノどもを封じ込めた!
どうにか、表彰台だ・・・
・・・・にしてもキツカッタ・・・・(TT)
 
■弱くてもポディウムは獲れます
リザルトをみて。
私のファステストラップは、3分37秒でした。
チャレンジの中では、下から三番目。
私より遅いのは、最下位とブービーの方でした。
と言うことは、一番遅く走って、もっとも効率的にリザルトを獲った、ともいえます。
 
遅いんですが、ポディウムに届かないわけではない。
まあ、そのためにはいろんなことをやりつくさないといけませんが・・・
勝つということと強いということとには、微妙な違いがある、ということを身をもって示せたと思います。
 
弱くてもポディウムは獲れます。

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